データセンターやサーバー内ののエネルギー効率を示す指標の1つ.IBMやHP(ヒューレット・パッカード),日立製作所などが採用しているだけではなく,データセンターの省電力化を推進する 業界団体「The Green Grid」なども推奨する指標である.
PUEは以下の式で定義される.
「データセンター全体の消費電力」とはストレージなどのIT機器だけではなく,空調・照明装置などの消費も含む.PUEが1に近ければ近いほど良い.PUEが1.0であるとはどういう事か? PUEが1.0であるという事はデータセンター内で消費する電力はIT機器に消費されているため無駄がない.PUEが3.0というのは電力の消費効率がひどい.
日立製作所が2009年に横浜市に竣工予定のデータセンターは,1.6以下を目指す.直流での給電が可能であるほか,水冷サーバーや水冷ラックにも対応.省電力化技術を取り入れ, 電力の消費効率を高めるとのこと.
ちなみにグーグルは2008年10月現在PUEは1.21だそうです.日本の企業が1.6から1.8ぐらいまでを必死にやってるのにグーグルは遥か低い数字になっている. 凄い.
2009年のgreen grid technical forumによると, データセンターのインフラ効率の計測方法はその精度によって3段階のレベルを設定されている.初級(レベル1),中級(レベル2),上級(レベル3)の3つのクラスを設け,それぞれ ITの電力消費をどこで計測するか,ファシリティの電力消費をどこで計測するか,どれくらいの頻度で計測するかに分けられる.
最近では「電力分配構成オンライン効率予測ツール」の開発も進めている。「データセンターの配電構成に関する定性的分析」と「データセンターの配電構成に関する定量的効率分析」を 支援するためのツールであり,現状の構成と新たな構成との2つについて,効率を比較するときに役立つ。